結婚式準備期間の平均・最短・最長をサクッと把握【フォトウェディングは最短1か月】
全国平均:8〜12 か月(招待60~80名規模)
「結婚式の準備って、いつから始めればいいんだろう?」多くのカップルが最初に抱く疑問ですよね。
ゼクシィの最新調査によると、結婚式の準備期間は平均8〜12か月が一般的です。この期間は、招待人数60〜80名規模の披露宴を想定したもので、会場決定から当日まで含まれています。意外と長く感じるかもしれませんが、実際には会場見学、衣装選び、招待状作成、席次決め、引き出物選びなど、やることが山積み。「こんなに時間がかかるなんて知らなかった」という声をよく聞きます。
ただし、これはあくまで平均値。最近は働き方や価値観の多様化により、3か月の短期準備や1年以上かけるゆとり準備まで、カップルによって大きく異なります。大切なのは、ふたりのライフスタイルと希望に合った期間を選ぶこと。無理のないスケジュールで、理想の結婚式を実現しましょう。
フォトウェディングの場合:1〜3 か月でOK
「結婚式は大変そうだけど、記念は残したい...」そんな想いから注目されているのがフォトウェディングです。
フォトウェディングのメリット
フォトウェディングなら、なんと1〜3か月という短期間で実現可能。結婚式のような複雑な準備が不要で、衣装選び、撮影場所決め、日程調整だけで完了します。「来月入籍予定だけど、間に合う?」というお問い合わせも多く、実際に1か月以内で素敵な撮影を実現されるカップルがたくさんいらっしゃいます。
準備内容も シンプルで、スタジオ撮影なら衣装とヘアメイクの打ち合わせのみ。ロケーション撮影でも、場所選びと天候確認程度です。「仕事が忙しくて時間がない」「でもウェディングドレスは着てみたい」というニーズに、まさにピッタリの選択肢。費用も結婚式の10分の1以下で済むため、新生活資金を確保しながら、きちんと記念を残せるのが魅力です。
1年以上かける"ゆとり派"のメリットと注意点
「時間をかけて、とことんこだわりたい!」そんなカップルが選ぶのが1年以上の長期準備です。
メリット
- 早期契約割引で10〜20%の費用削減
- 人気シーズンの会場確保
- 手作りアイテムの充実
- 衣装の豊富な選択肢
注意点
- 先延ばしになりがち
- 途中で好みが変化
- ライフイベントとの重複
- スケジュール管理の重要性
準備期間を左右する5つの要素【30秒セルフ診断】
招待人数・ゲスト属性
「友人だけなら気楽だけど、親戚も呼ぶとなると...」ゲスト選びが準備期間を大きく左右します。
人数別準備期間の目安
- 30名以下の少人数婚:3〜6か月
- 80名以上の大規模披露宴:8〜12か月
また、ゲストの属性も重要で、地方からの親戚が多い場合は宿泊手配、小さなお子様連れが多い場合は託児サービス、高齢の方が多い場合はバリアフリー対応など、個別配慮が必要になり準備時間が延びます。
海外在住のゲストがいる場合は、さらに複雑に。「いとこがアメリカにいるから、半年前には連絡しないと」といった事情も考慮が必要です。一方、「会社の同期だけで20名程度」なら連絡も調整も比較的スムーズ。ゲストリストを早めに固めることで、現実的な準備期間が見えてきます。まずは「誰を呼びたいか」を夫婦で話し合うことから始めましょう。
希望シーズン・六輝(大安など)
「やっぱり桜の季節がいいよね」「大安がいいって、おばあちゃんが...」季節や日柄へのこだわりが期間を決める重要な要素です。
人気シーズン
春(3〜5月)と秋(9〜11月)
特に桜の時期と紅葉シーズンは1年以上前から予約が埋まる会場も。「来年の春に挙げたい」なら、前年の春には動き始める必要があります。
狙い目シーズン
真夏・真冬・平日・仏滅
3〜6か月前でも希望の会場を押さえられる可能性大。「暑い時期でも室内だから大丈夫」「平日だとゲストも休みを取りやすい」といったメリットに目を向けることで、準備期間を短縮できます。
会場の人気度・空き枠
「あの有名ホテルで挙げたいんだけど、予約取れるかな?」会場選びは準備期間の大きな分かれ道です。
人気の高級ホテル、有名ゲストハウス、話題のレストランなどは、土日の良い日程から順番に埋まっていきます。特に都市部の人気会場は1年以上前から予約必須。「雑誌で見て一目惚れした会場がある」「友人の結婚式で感動した場所で挙げたい」といった強い希望があるなら、早めの行動が不可欠です。
一方、新しくオープンした会場や、平日プランに力を入れている会場なら、比較的短期間でも予約可能。「設備は充実していて、料理も美味しい。でも知名度はまだこれから」といった穴場会場を見つけられれば、準備期間を短縮しながら理想の挙式を実現できます。会場見学の際は、希望日程の空き状況を必ず確認し、現実的なスケジュールを立てることが大切です。
こだわり度(衣装・演出・DIY)
「ドレスは絶対にオーダーメイド!」「ウェルカムボードも手作りしたい!」こだわりの強さが準備期間を大きく左右します。
時間のかかるこだわりアイテム
- オーダーメイドドレス:採寸から完成まで3〜6か月
- 輸入ドレス:6〜8か月かかることも
- 手作りアイテム:ペーパーアイテムなら1〜2か月、ウェルカムボードやリングピローまで全て手作りとなると相当な時間が必要
一方、「レンタルドレスで十分」「演出はシンプルに」「プランナーさんにお任せ」という割り切りができれば、準備期間は大幅短縮可能。「手作りにこだわって準備疲れするより、当日を楽しみたい」という考え方も十分アリ。ふたりの価値観と利用可能な時間を現実的に判断し、優先順位をつけることが成功の鍵です。
仕事・妊娠などライフイベント
「転勤が決まりそうで、いつ準備すればいいかわからない...」ライフイベントとの兼ね合いが、準備スケジュールの大きな課題になります。
仕事が忙しい時期(決算期、繁忙期)、転勤や転職の可能性、妊娠・出産予定など、人生の大きな変化が準備期間に影響します。特に妊娠中の花嫁さんは、つわりの時期(妊娠初期)や体調が不安定になりがちな後期を避けて、安定期(妊娠中期)に式を挙げるケースが多く、逆算すると準備開始時期が自然と決まってきます。
共働きカップルの場合、「平日は打ち合わせに行けない」「土日しか時間が取れない」という制約も。最近はオンライン打ち合わせや、夜間対応してくれる会場も増えているので、働き方に合わせたサービスを選ぶことで、忙しい中でも準備を進められます。ライフイベントは予測しにくいものですが、想定できる範囲で余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。
期間別タイムラインとやることリスト<挙式 & フォト婚比較>
12〜9 か月前:会場比較・仮予約/フォト婚との比較検討
「まずは会場を決めないと何も始まらない!」結婚を決めたカップルが最初に取り組むのが会場選びです。
この時期のメインタスク
- 会場の比較検討と仮予約
- ふたりの理想をすり合わせ(ホテル派?ゲストハウス派?)
- 予算と招待人数の概算を決定
- 会場見学(平均3〜5か所が目安)
- 試食会やブライダルフェアへの参加
同時に検討したいのが「本当に結婚式が必要か?」という根本的な問い。最近は「フォトウェディング+家族食事会」という選択肢も人気で、費用を10分の1に抑えながら記念を残せます。「準備が大変そう」「費用が心配」と感じたら、この段階でフォト婚への方向転換も十分可能。会場決定前に、ふたりの価値観をしっかり話し合うことが、後悔しない結婚準備の第一歩です。
9〜6 か月前:衣装リサーチ・前撮り予約・演出アイデア収集
「どんなドレスを着ようかな?」会場が決まったら、次は花嫁さんが最も楽しみにしている衣装選びです。
衣装選びのポイント
- 人気のドレスショップは土日の予約が取りにくいため、早めの行動が重要
- レンタルなら3〜4か月前までに決定すればOK
- オーダーやサイズお直しが必要な場合は6か月前には確定
- 和装での前撮りや、桜・紅葉シーズンの撮影を希望する場合も、この時期の予約が必須
演出のアイデア収集も楽しい作業の一つ。InstagramやPinterestで気になる演出をピックアップし、会場で実現可能かプランナーに相談。ただし「あれもこれも」と詰め込みすぎると予算オーバーの原因に。本当にやりたいことを3つに絞り込むのがコツです。この段階で大まかなタイムラインを決めておくと、後の準備がスムーズに進みます。
6〜3 か月前:料理試食・招待状手配・引出物・宿泊手配
「ゲストに喜んでもらえる料理やギフトを選びたい!」ゲストへのおもてなしを本格的に検討する時期です。
この時期のやることリスト
- 料理の試食会:写真やメニュー表だけでは分からない味や量、盛り付けを確認
- 招待状の手配:投函の2か月前には印刷を発注
- 引き出物選び:「カタログギフト+プチギフト」の組み合わせが主流
- 遠方ゲストの宿泊手配:6か月前には会場に相談を
料理の試食会は必ず参加を。アレルギー対応や子ども向けメニューが必要な場合も、この時期に相談しておきましょう。招待状も手作りする場合は、デザインから印刷まで1か月程度見込んでおくと安心です。
引き出物選びは意外と時間がかかる作業。「全員同じものでいいのか」「年代別に変えるべきか」など、悩みがち。遠方ゲストの宿泊手配も忘れずに。人気ホテルは早めに押さえることで、グループ割引も期待できます。
3〜1 か月前:席次表・BGM・ムービー制作
「あの人とあの人は隣同士で大丈夫かな?」人間関係を考慮した配席は、意外と頭を悩ませる作業です。
席次表作りのコツ
- 同窓生同士、職場の同期同士など、共通点のある人を近くに配置
- 「元カップル」「仲が悪い同僚」などは離して配置
- 最終的な人数確定後に作成するため、この時期がリミット
BGM選びとムービー制作も大詰め。入場から退場まで、シーン別に15〜20曲程度選曲します。著作権の関係で使用できない楽曲もあるため、早めに会場に確認を。プロフィールムービーやエンドロールを手作りする場合は、写真収集から編集まで意外と時間がかかります。「直前に慌てて徹夜で作った」という先輩カップルの体験談もよく聞くので、余裕を持ったスケジュールで進めましょう。
1 か月前〜前日:最終確認・美容メンテ・搬入リスト
「いよいよ来月!準備は大丈夫かな?」最後の1か月は、確認作業と美容ケアがメインとなります。
最終確認事項
- ゲストへの最終連絡
- 会場への詳細確認
- 当日のタイムライン共有
- 搬入リストの作成
美容スケジュール
- ネイルケア(1週間前)
- 最終的なヘアカット(2週間前)
- エステや美容院での美肌ケア(1か月前から)
特に大切なのが「搬入リスト」の作成。プチギフト、ウェルカムグッズ、手作りアイテムなど、当日持参するものを漏れなくリストアップ。前日搬入できるものは事前に会場へ送っておくと、当日の負担が軽減されます。
「前日にニキビができた!」なんてトラブルを避けるため、新しい化粧品やケアは避けて、いつものケアを丁寧に続けることが大切。最後まで体調管理を徹底し、ベストコンディションで当日を迎えましょう。
"最短3 か月"を実現するための7つのコツ【フォトウェディング活用】
プラン内完結型会場 or フォトスタジオを選ぶ
「時間がないけど、ちゃんとした結婚式を挙げたい!」そんなカップルの救世主が、プラン内完結型の会場選びです。
最短準備のコツ
最短準備のコツは「選択肢を絞る」こと。衣装、装花、料理、引き出物まで全てセットになったプランなら、個別手配の手間が大幅に省けます。特にホテルウェディングは、宿泊からヘアメイクまでワンストップで対応してくれるため、打ち合わせ回数も最小限。「このプランで満足できるか」という判断だけに集中できます。
フォトウェディングならさらに簡単で、スタジオ撮影なら1回の打ち合わせで完了することも。ロケーション撮影でも、衣装とヘアメイクの確認程度で済みます。「結婚式は大変そうだけど、記念は残したい」という人には、まさに理想的な選択肢。費用も時間も大幅に節約しながら、プロが撮影した美しい写真という形ある記念を残せます。選択肢を割り切ることで、準備期間の短縮と満足度の両立が可能になります。
少人数プラン or 家族婚に切り替える
「大勢呼ばなくても、大切な人たちとお祝いできれば十分かも」規模を小さくすることで、準備は劇的にシンプルになります。
少人数婚のメリット
- 招待人数を30名以下に絞ることで、準備期間は半分以下に短縮
- 席次表の作成時間、引き出物の選定時間、宿泊手配の調整時間が大幅削減
- 複雑な人間関係を考慮する必要がない
- 新郎新婦もリラックスして当日を楽しめる
少人数婚なら会場選択肢も広がります。大型ホテルでは最低人数の制約がある場合も、レストランや小さなゲストハウスなら柔軟に対応してくれます。「料理重視で美味しいレストラン」「緑豊かなガーデンウェディング」など、大人数では実現できない選択肢も。準備の負担を減らしながら、より理想に近い結婚式を実現できる賢い選択です。
オンライン打合せ+電子招待状を活用
「打ち合わせのために毎回会場に行くのは大変...」デジタルツールを活用すれば、移動時間を大幅に短縮できます。
オンライン打ち合わせ
- 仕事帰りの夜間や早朝でも打ち合わせ可能
- 会場まで往復2時間といった地理的制約を解消
- 資料共有もスムーズで決断スピードも向上
電子招待状
- デザインから発送まで2〜3日で完了
- 印刷や郵送の手間が不要
- QRコードでの出欠確認、アレルギー情報の収集も可能
コロナ禍で普及したオンライン打ち合わせは、今や結婚式準備の定番。Zoomやスカイプを使えば、移動時間ゼロで効率的に準備を進められます。
電子招待状なら、ゲストにとっても「スマホで簡単に返信できる」「住所を書く手間がない」とメリット大。デジタルネイティブ世代なら、むしろ紙の招待状より喜ばれることも。時代に合った準備方法で、効率化を図りましょう。
衣装はレンタル既製→サイズ調整のみ
「運命のドレスに出会いたいけど、時間がない...」既製品レンタルなら、見た目の美しさと準備の簡単さを両立できます。
レンタルドレスのメリット
- オーダーメイドは採寸から完成まで最低3か月必要
- 最近のレンタルドレスは、デザインも品質も格段に向上
- 有名ブランドのドレスを手頃な価格でレンタル可能
- サイズ調整も、裾上げや簡単な補正なら1〜2週間で完了
「完璧にフィットしないかも」という不安がありますが、プロのフィッターが採寸すれば、オーダーと遜色ない着心地を実現できます。新郎のタキシードも同様で、既製品なら当日でもサイズ交換可能。「時間をかけて選んだドレスが、結局は既製品と変わらなかった」という体験談もあるほど。賢い選択で、時間とコストの両方を節約しましょう。
引出物は宅配ギフトで当日持ち帰りゼロ
「引き出物を持って帰るのは大変そう...」ゲストの利便性を考えた宅配ギフトが、準備の手間も削減します。
宅配ギフトのメリット
- ゲスト側:手ぶらで帰れる気軽さ、重い荷物を持つ負担がない
- 準備側:引き出物の袋詰め、当日の搬入、テーブルへの配置といった手間が一切不要
- 商品面:食品からカタログギフトまで幅広い選択肢
当日持ち帰りの引き出物は、ゲストにとって意外と負担。特に遠方からのゲストや、二次会参加者には重い荷物になります。宅配ギフトなら、ゲストの自宅に直接お届けできるため、誰からも喜ばれます。
宅配業者が全て代行してくれるため、新郎新婦は他の準備に集中できます。「ゲストファースト」と「準備効率化」を同時に実現する、現代的な選択肢です。
平日 or 仏滅で空き日を狙う
「土日大安にこだわると、選択肢が限られちゃう」柔軟な日程選びが、短期準備成功の鍵です。
平日挙式のメリット
- 会場費用は土日の70〜80%程度
- レストランなら平日ランチコースでさらにお得
- 有給取得が一般的になった現在、連休を作りやすい
仏滅も実は狙い目
- 「気にしない」という人が増加中
- 六輝よりも「ふたりにとって意味のある日」を重視
- 初デート記念日、プロポーズされた日など
平日挙式は「ゲストが参加しにくいのでは?」という心配がありますが、実際には多くのメリットが。特に公務員や教職員の友人が多い場合、平日の方が参加しやすいケースもあります。
空いている日程を狙うことで、希望の会場を確保しながら準備期間も短縮できる、一石二鳥の戦略です。
前撮りを"後撮り"に回して工数分散
「前撮りも結婚式準備も、同時進行は無理!」撮影を後回しにすることで、準備の集中度を高められます。
後撮りのメリット
- 結婚式後の落ち着いた時期にゆっくり撮影可能
- 新婚旅行先での撮影、新緑や紅葉の美しい季節を狙った撮影も可能
- 結婚式を経験した後なので、カメラに慣れて自然な表情を作りやすい
- 夫婦としての自然な雰囲気が写真に現れる
前撮り撮影は、衣装合わせから撮影まで意外と時間がかかる作業。結婚式準備と並行すると、スケジュールがパンクしがちです。「後撮り」なら、より理想的な条件で写真を残せます。
「前撮り写真より後撮りの方が自然で良い表情」という感想もよく聞かれます。準備の負担を分散しながら、より美しい記念写真を残せる賢い選択です。
ゆとり準備(12 か月〜)のメリット・デメリット
メリット:割引率/選択肢/DIY充実度
「時間があるから、とことんこだわりたい!」ゆとり準備だからこそ享受できる特典があります。
ゆとり準備の大きなメリット
- 早期契約割引:1年以上前の契約なら10〜20%、場合によっては30%以上の割引
- 選択肢の豊富さ:人気シーズンの土日大安、憧れの会場、話題のフォトグラファーも確保可能
- 手作りアイテムの充実:ウェルカムボード、リングピロー、席札、プロフィールブックなど、全て手作りで世界に一つだけのオリジナル結婚式が実現
早期契約割引は、長期準備の最大のメリット。300万円の結婚式なら、60〜90万円の節約に。この差額で新婚旅行をグレードアップしたり、新居の家具を充実させたりできます。
手作りアイテムにじっくり取り組めるのも大きな魅力。「毎週末コツコツ作業して、気づいたら20種類のアイテムを手作りしていた」という花嫁さんも。時間をかけた分だけ、愛着も満足度も高まり、当日の感動もひとしおです。
デメリット:ダレる・トレンド変化・費用膨張
「最初はやる気満々だったのに、最近準備が進まない...」長期準備ならではの落とし穴もあります。
注意すべきデメリット
- 中だるみ:「まだ半年もあるから」と先延ばしにした結果、直前になって慌てる
- トレンド変化:1年以上の間に流行が変わり、最初に決めたものが古く感じる
- 費用膨張:時間があると「せっかくだから」という気持ちが働き、当初予算を大幅にオーバー
準備期間が長すぎると、中だるみが発生しがち。また、1年以上の間に流行が変わることも。「去年気に入ったドレスのデザインが、今見ると古く感じる」「インスタで見たトレンドの演出が、もう定番になっている」といった変化に戸惑うカップルもいます。
最も注意したいのが、費用の膨張。装花のグレードアップ、追加の演出、衣装の変更など、小さな変更の積み重ねが大きな金額に。「気づいたら100万円も予算オーバーしていた」という事例も。定期的な見直しと、予算の上限設定が必要です。
フォトウェディングの参考記事
タイプ別モデルスケジュール【フォト婚/家族婚/披露宴を比較】
フォトウェディング(1〜3か月プラン)
「記念は残したいけど、準備は最小限にしたい」そんなカップルに最適なのがフォトウェディングです。
フォトウェディングのスケジュール
- 申込み〜1か月前:スタジオ選び、衣装下見、撮影日決定(全体の80%が完了)
- 1か月前〜1週間前:最終的な衣装決定、ヘアメイクの打ち合わせ、撮影の流れ確認
- 撮影当日〜納品:撮影時間は3〜5時間程度、データ納品は2〜3週間後
ロケーション撮影の場合は天候による日程変更も考慮し、複数候補日を確保。衣装も豊富な選択肢から選べるため、「運命の一着」に出会える可能性大。
結婚式のような席次表作成、引き出物選び、招待状手配といった複雑な作業が一切ないため、準備負担は10分の1以下に軽減されます。全工程を通じて、準備負担は最小限に抑えられます。
家族婚(3〜6か月プラン)
「家族だけで、アットホームにお祝いしたい」少人数だからこそ実現できる、丁寧な準備が可能です。
家族婚のスケジュール
- 6〜4か月前:会場選び(10〜20名対応の小規模会場)、日程決定、家族への連絡
- 4〜2か月前:衣装選び、料理決定、写真・映像手配
- 2か月前〜当日:最終人数確定、詳細打ち合わせ、当日進行確認
少人数なら会場選択肢が豊富で、レストランの個室やゲストハウスの貸切なども可能。料理重視なら老舗料亭、雰囲気重視ならガーデンウェディングなど、人数が少ないからこそ叶う選択肢を検討。
家族婚なら席次表も簡単で、「おじいちゃん・おばあちゃんは新郎新婦の近くに」「小さい子供がいる家族は出入りしやすい席に」といった配慮程度。引き出物も家族の好みに合わせて個別選択できるため、より喜ばれるギフトを選べます。
家族婚なら堅苦しい進行は不要で、「みんなでゆっくり食事をしながら歓談」がメイン。準備も負担も少なく、新郎新婦がリラックスして当日を楽しめるのが最大の魅力です。
一般的な披露宴(8〜12か月プラン)
「やっぱり結婚式は一生に一度。みんなにお祝いしてもらいたい」本格的な披露宴には、それなりの準備期間が必要です。
披露宴の詳細スケジュール
- 12〜9か月前:会場見学、仮予約、大まかな予算決定
- 9〜6か月前:衣装選び、招待状準備、前撮り予約、演出検討
- 6〜3か月前:招待状発送、席次表作成、引き出物選び、詳細打ち合わせ
- 3か月前〜当日:最終確認、リハーサル、美容準備、搬入準備
人気シーズンなら、この時期でも選択肢が限られることがあります。会場決定後、ゲストリストの概算を作成し、招待予定人数を確定。この段階で全体の方向性(カジュアル?フォーマル?)を決めておくと、後の準備がスムーズに。
9〜6か月前が最も忙しく、同時進行で複数のタスクを進める必要があります。週末は会場打ち合わせやドレス試着で埋まりがちなので、平日夜の打ち合わせも活用しながら効率的に進行。
直前は確認作業がメインとなり、新たな決定事項は避けてトラブル防止に努めます。
準備でありがちな失敗5選と予防策
衣装・小物の納期遅延 ▸ 8 か月前に仮予約
「ドレスが間に合わない!」は、絶対に避けたいトラブルの代表格です。
納期遅延の原因と対策
- 原因:採寸の遅れ、デザイン変更、生地の入荷遅延、海外ブランドの物流混乱
- 対策:8か月前の仮予約で安心、レンタルでも人気アイテムは早めの予約が必須
- 注意点:アクセサリーや小物類も要注意、衣装決定と同時に頭から足先まで全てのアイテムを確認
オーダーメイドドレスの納期遅延は、結婚式準備で最も深刻な問題の一つ。特に海外ブランドのドレスは、コロナ禍以降の物流混乱で納期が読めないケースも。「結婚式の3日前にドレスが届いた」という恐怖体験を避けるため、8か月前の仮予約が安心です。
「ドレスは完璧だったのに、靴だけサイズがない」「ベールの丈が合わない」といったトラブルも。余裕を持った準備スケジュールを組むことが重要です。
ゲスト宿泊の確保漏れ ▸ 6 か月前にブロック
「遠方のゲストが泊まるホテルがない!」特に人気エリアでの結婚式では、宿泊確保が大きな課題です。
宿泊手配のコツ
- 繁忙期は要注意:ゴールデンウィークや紅葉シーズンなど、観光繁忙期と重なる場合
- 団体割引の活用:「○名以上なら10%オフ」「送迎バス付き」といった特典
- 早期仮押さえ:ゲストリスト確定前でも仮押さえしておく
ゴールデンウィークや紅葉シーズンなど、観光繁忙期と重なる場合は要注意。会場周辺のホテルが全て満室で、「電車で1時間のビジネスホテルしか空いていない」という事態も。
遠方ゲストにとって宿泊費は大きな負担なので、なるべく会場近くのリーズナブルなホテルを確保してあげたいところ。ホテル確保は「早い者勝ち」なので、6か月前には会場に相談を。ゲストの利便性を考えた宿泊手配は、おもてなしの基本です。
手作りアイテムの作り込み過多 ▸ ガントチャート管理
「あれもこれも手作りしたくて、時間が全然足りない!」DIY好きの花嫁さんが陥りがちな罠です。
手作りアイテムの落とし穴
- 時間の見積もり甘い:ウェルカムボード、席札、メニュー表、プロフィールブック、リングピローなど、積み重なると膨大な作業量
- 現実的な制約:「平日は仕事で疲れて作業できない」「土日も他の準備で忙しい」
- 対策:「席札50枚=1枚15分×50枚=12.5時間」といった具合に、細かく時間を積み上げ
手作りアイテムは愛着が湧く反面、想像以上に時間がかかります。一つひとつは簡単でも、積み重なると膨大な作業量に。「平日は仕事で疲れて作業できない」「土日も他の準備で忙しい」という現実に直面し、結局は徹夜で仕上げることに。
予防策は、作業時間の見積もりとスケジュール管理。各アイテムの制作時間を現実的に算出し、ガントチャート(工程表)で管理するのがおすすめ。全て手作りにこだわらず、「これは業者に依頼」「これは既製品で代用」という割り切りも大切。
見積もりオーバー ▸ 3回目打合せで費用凍結
「気づいたら予算が100万円もオーバーしてる!」結婚式準備で最も多いトラブルが費用膨張です。
費用膨張の原因と対策
- 原因:装花のグレードアップ(+10万円)、料理の品数追加(+5万円)、カラードレス追加(+15万円)、演出追加(+20万円)
- 心理:「せっかくの結婚式だから」という気持ちが働き、ついつい予算緩くなりがち
- 対策:3回目打ち合わせでの費用凍結、優先順位を3段階で整理
初回見積もりは基本プランのみで、実際には多くのオプションが追加されます。一つひとつは「少しだけ」のつもりが、トータルで大幅オーバーに。
予防策は、3回目打ち合わせでの費用凍結。このタイミングで「これ以上は追加しない」と決めることで、際限ない費用膨張を防げます。また、「絶対に必要」「あると嬉しい」「なくても大丈夫」の3段階で優先順位をつけ、予算内で収まるよう調整。パートナーとの事前相談なしに勝手に追加しない、というルールも大切です。
両家コミュニケーション不足 ▸ LINEグループ共有
「うちの親と相手の親で、話が食い違ってる...」両家間の情報共有不足は、当日トラブルの原因になります。
情報共有のポイント
- 共有すべき情報:「挙式の時間」「集合場所」「服装」「役割分担」
- よくあるトラブル:片方の親にしか伝わっていない情報があると、当日になって「聞いてない」「話が違う」
- 解決策:両家合同のLINEグループ作成、新郎新婦、両方の両親をメンバーに追加
結婚式は新郎新婦だけでなく、両家の親も関わる一大イベント。特に遠方の親戚への連絡は、伝言ゲームになりやすく要注意です。
両家合同のLINEグループなら、重要な情報は全員で共有できます。写真やドキュメントも簡単に共有でき、「言った・言わない」のトラブルを防げます。「お互いの親の人柄が分かって、仲良くなった」という副次効果も。定期的な進捗報告で、全員が同じ情報を持って当日を迎えられます。
FAQ
フォトウェディングだけなら準備期間は?
「結婚式は大変そうだけど、写真だけなら簡単でしょ?」多くの方がお持ちの疑問にお答えします。
フォトウェディングの準備期間
- 最短1か月、余裕を持っても3か月程度で十分
- 準備工程:スタジオ選び→衣装下見→撮影日決定→当日撮影
- 準備負担:結婚式と比較して10分の1以下に軽減
スタジオ撮影なら、準備工程が非常にシンプル。結婚式のような席次表作成、引き出物選び、招待状手配といった複雑な作業が一切ないため、準備負担は大幅に削減されます。
ロケーション撮影でも、場所選びと天候確認程度の追加作業で済みます。「来月入籍するから、今から申し込んでも間に合う?」というお問い合わせも多く、実際に1か月以内で素敵な撮影を実現されるカップルがたくさんいらっしゃいます。急な転勤、妊娠、家族の事情などで結婚式をキャンセルしたカップルの代替案としても人気。準備の手軽さと仕上がりの美しさを両立できる、現代的な選択肢です。
結婚式準備はいつから始めるのがベスト?
「みんなはいつ頃から準備を始めてるの?」タイミングに迷うカップルからよく聞かれる質問です。
準備開始の目安
- 一般的:結婚式の8〜12か月前からスタート
- 人気シーズン・人気会場:1年前からの準備が安心
- 少人数婚:6か月前から
- フォトウェディング:1〜3か月前から
一般的には、結婚式の8〜12か月前からスタートするのがベスト。これは会場確保、衣装手配、ゲスト調整など、全ての準備を余裕を持って進められるタイミングです。特に春(3〜5月)や秋(9〜11月)の人気シーズン、土日大安の希望がある場合は、1年前からの準備が安心。
ただし、最近は多様化が進み「絶対にこの期間でないとダメ」ということはありません。大切なのは、ふたりの希望とライフスタイルに合わせて、現実的なスケジュールを組むこと。準備期間よりも「ふたりが納得できる形でお祝いする」ことの方が、よほど重要です。
準備期間が短いと費用は高くなる?
「急いで準備すると、割高になっちゃうのかな?」短期準備を検討している方の心配事です。
短期準備と費用の関係
- 必ずしも高くなるわけではない:選択肢を絞ることで無駄な追加オプションを避けられる
- 長期準備の落とし穴:時間があることで「せっかくだから」と費用が膨らむケースが多い
- 短期準備で費用を抑えるコツ:平日や仏滅の活用、パッケージプランの利用、フォトウェディングへの切り替え
短期準備だからといって、必ずしも費用が高くなるわけではありません。むしろ、選択肢を絞ることで無駄な追加オプションを避けられ、結果的に費用を抑えられることも。
ただし、人気シーズンの土日大安にこだわると、選択肢が限られて高額になる可能性があります。「時間をお金で買う」のではなく、「選択肢を合理的に絞ることで効率化する」という考え方が重要。実際に「3か月準備の方が、1年準備より100万円安くなった」という事例もあります。
妊娠中でも準備できる最適スケジュールは?
「妊娠が分かったけど、結婚式の準備はできるかな?」おめでたい悩みを抱えるカップルへのアドバイスです。
妊娠中の準備スケジュール
- つわり期(妊娠初期〜16週):無理をせず、体調を最優先
- 安定期(妊娠中期16〜28週):準備を集中させるベストタイミング
- 妊娠後期(28週〜):体への負担を考慮し、確認作業程度に
- 挙式時期:妊娠6〜7か月頃がおすすめ
妊娠中の結婚式準備は、体調を最優先に考えたスケジューリングが重要。つわりがある妊娠初期は無理をせず、安定期の妊娠中期に準備を集中させるのがベスト。この時期なら体調も安定し、長時間の打ち合わせや衣装試着も可能です。
挙式時期は妊娠6〜7か月頃がおすすめ。お腹も目立ちすぎず、体調も比較的安定している時期です。ドレス選びは、お腹周りに余裕のあるエンパイアラインやAライン、マタニティ専用ドレスを。準備期間は通常より短くても、少人数婚やフォトウェディングなら十分対応可能。「赤ちゃんと一緒に記念写真を撮れて良かった」という先輩花嫁さんの声も多く、むしろ特別な思い出になります。
忙しい共働きカップル向けの時短アイデアは?
「平日は残業続き、土日も家事で忙しい...」現代の共働きカップルの現実的な悩みです。
共働きカップルの時短アイデア
- オンライン活用:ZoomやLINEでの打ち合わせ、バーチャル会場見学
- 電子招待状:作成から発送まで数日で完了、リアルタイムで返信確認
- タスク分担:「新郎は会場関係、新婦は衣装関係」といった役割分担
- 完璧を求めすぎない:「手作りよりもプロにお任せ」「こだわりよりも効率」
共働きカップルの時短準備には、オンライン活用が必須。移動時間ゼロで夜遅くでも対応可能。会場見学もバーチャルツアーを活用し、候補を2〜3か所に絞ってから実際に足を運ぶことで効率化。
タスクの分担も重要で、重複作業を避けられます。平日夜や早朝の時間を活用し、「今週は席次表、来週は引き出物選び」と集中的に取り組むのも効果的。何より大切なのは「完璧を求めすぎない」こと。働きながらでも十分素敵な結婚式が実現できます。
まとめ|結婚式もフォトウェディングも"逆算思考"で理想を実現
平均は8〜12 か月、最短3 か月でもOK
「みんながこうしてるから」ではなく、ふたりにとって最適な準備期間を見つけることが成功の鍵です。
準備期間の目安
- 結婚式の準備期間:平均8〜12か月(あくまで一般的な目安)
- 少人数婚:6か月
- フォトウェディング:1〜3か月
結婚式の準備期間は平均8〜12か月ですが、これはあくまで一般的な目安。招待人数、こだわり度、希望条件によって大きく変わります。「時間をかけること=良い結婚式」ではなく、「ふたりが心から満足できること」が本当の価値。
重要なのは、理想の結婚式(または記念の残し方)から逆算して、現実的なスケジュールを組むこと。「桜の時期に挙式したい」なら1年前から、「費用を抑えたい」なら平日やオフシーズンを狙う、「準備の負担を減らしたい」ならフォトウェディングを検討するなど、目標から逆算した計画立てが重要。時間に追われる準備よりも、余裕を持って楽しめる準備の方が、当日の満足度も高くなります。
期間を決めたら"譲れない優先順位"を夫婦で共有
「あれもしたい、これもしたい」だと準備が迷走してしまいます。事前に優先順位を決めることで、スムーズな準備が可能になります。
優先順位の決め方
- 「絶対に譲れないポイント」を3つに絞る:「料理の美味しさ」「写真の美しさ」「ゲストとの時間」「費用の抑制」「準備の簡単さ」など
- 新郎新婦で価値観を合わせる:「新郎は費用重視、新婦は演出重視」といったズレを早めに解決
- 定期的に確認:準備期間中に価値観がブレないよう、最初に決めた優先順位を定期的に確認
準備期間が決まったら、ふたりで「絶対に譲れないポイント」を3つに絞りましょう。何を最優先にするかで準備の進め方が大きく変わります。全てを完璧にしようとすると、時間も予算も無限に必要になってしまいます。
また、新郎と新婦で優先順位が違うことも。LINE などで準備進捗を共有し、「今週決めること」「来週決めること」を明確にすることで、効率的に準備を進められます。
迷ったら「撮影+会食」など負担の少ないプランを検討
「結婚式か、フォトウェディングか、どっちにしよう...」迷った時は、負担の少ない選択肢から検討してみてください。
負担の少ないプランの魅力
- 段階的にスタート:まずはフォトウェディングから始めて、必要に応じて家族食事会を追加
- 「撮影+少人数会食」の組み合わせ:費用は50万円以下、準備期間は3か月以下
- 後悔しない選択:小さく始めて必要に応じて拡大する方が、後悔のない選択に
結婚式とフォトウェディングで迷っているなら、まずはフォトウェディングから始めるのも一つの方法。撮影で満足できれば、それで十分な記念になります。「もう少しお祝いしたい」と感じたら、後から家族食事会を追加することも可能。
「結婚式は大変そうだけど、何もしないのは寂しい」というカップルにピッタリです。ふたりのペースで、無理のない形を選びましょう。
十分な事前準備 - 衣装の試着、ヘアメイクの相談、当日のスケジュール確認など、準備は早めに始めることをおすすめします。
- カメラマン・スタッフとの信頼関係構築 - 撮影は協働作業です。信頼関係を築き、リラックスして臨むことが美しい写真につながります。
失敗談を他人事と思わず、「自分たちならどうするか」という視点で考え、対策を講じることが大切です。この記事で紹介した失敗事例とアドバイスを参考に、あなただけの最高のフォトウェディングを実現してください。
準備は大変かもしれませんが、その分だけ満足度の高い思い出が残ります。一生に一度の特別な瞬間を、悔いなく美しく残すために、ぜひ入念な準備を心がけてください。
きっとあなたも「フォトウェディングにして良かった!」と思える素敵な一日と、宝物のような写真を手に入れることができるでしょう。