結婚式の前撮りはいつ？人気シーズンと時期別スケジュール完全ガイド

1. 前撮りは結婚式の3〜6か月前が王道な理由

1-1. 招待状・ウェルカムボード制作に間に合う

招待状は一般的に結婚式の2〜3か月前に発送するため、前撮りは遅くとも結婚式の4か月前には撮影を完了させておく必要があります。撮影から写真の納品まで約2〜3週間、その後デザイン制作と印刷で約1か月を要するため、逆算すると結婚式の5〜6か月前が理想的なタイミングです。

また、ウェルカムボードや席次表、プロフィールムービーなど、結婚式当日に使用するアイテムも含めると、さらに余裕を持ったスケジュールが安心。「思っていたより時間がかかった」という先輩カップルの声も多く、早めの行動が成功の鍵となります。

1-2. 繁忙期（春・秋）は撮影枠が早く埋まる

春（3〜5月）と秋（9〜11月）は前撮りの繁忙期で、特に桜や紅葉の見頃となる週末は、半年前から予約が埋まってしまうことも珍しくありません。人気のロケーションや評判の良いフォトグラファーほど、早い段階で予約が困難になります。

実際に、当社でも桜の満開予想日前後の土日は、前年の10月頃から予約が入り始めます。平日であれば比較的予約を取りやすいものの、お仕事の都合で土日しか空いていないカップルは、より早めの行動が必要です。

希望する季節や日程がある場合は、結婚式の6〜8か月前、遅くとも5か月前までには撮影スタジオへの相談を始めることをお勧めします。「早すぎるかな？」と思うタイミングでも、まずは問い合わせだけでもしておくと安心です。

1-3. 悪天候リスケでも余裕がある

前撮りを結婚式の3〜6か月前に設定しておくことで、雨天延期や体調不良による日程変更にも柔軟に対応できます。特に梅雨時期（6〜7月）や台風シーズン（9〜10月）は天候が不安定なため、撮影予定日の前後に予備日を確保しておくことが重要です。

ギリギリのスケジュールで前撮りを計画すると、悪天候で延期になった場合に「招待状の印刷に間に合わない」「ウェルカムボードの制作が間に合わない」といった事態になりかねません。実際に、結婚式の1か月前に撮影予定だったカップルが、台風で2週間延期になり、様々なアイテム制作に支障をきたしたケースもあります。

2. 前撮りベストシーズン徹底比較【春・秋が人気理由】

2-1. 春〈3〜5月〉桜・新緑 × ドレス＆和装

春は前撮りの最も人気が高いシーズンで、特に3月下旬〜4月上旬の桜の時期は予約が殺到します。桜の薄ピンクは白いウェディングドレスとの相性が抜群で、淡い色合いの色打掛や振袖とも美しく調和します。また、4〜5月の新緑の季節は、鮮やかなグリーンがドレスの白さを引き立て、自然光の下で健康的で爽やかな印象の写真が撮影できます。

ただし、春の撮影には注意点もあります。桜の開花時期は年によって前後するため、満開のタイミングに合わせた撮影は難しく、また花粉症の方には辛い季節でもあります。朝晩の気温差も大きいため、撮影時間帯によっては羽織りものが必要になることも。

それでも、日本ならではの美しい四季を背景にした写真は、海外の友人にも自慢できる特別な一枚になります。春の前撮りを希望する場合は、開花予想を参考にしながら、複数の候補日を用意しておくと安心です。

2-2. 秋〈9〜11月〉紅葉×和装で映える

秋は春と並んで前撮りの人気シーズンで、特に紅葉の美しさは和装との相性が抜群です。赤や黄色に色づいた葉っぱと、鮮やかな色打掛や振袖が織りなすコントラストは、まさに日本の美を表現した芸術的な仕上がりになります。11月は気温も安定しており、屋外での撮影でも新婦様が体調を崩しにくいのも大きなメリットです。

紅葉の見頃は地域によって異なりますが、関東エリアでは11月中旬〜12月上旬が一般的。ただし、近年の気候変動により例年より遅れることも多く、11月に撮影したものの「まだ緑だった」というケースも見受けられます。

また、秋は結婚式シーズンでもあるため、前撮りと結婚式の準備が重なり忙しくなる可能性があります。スケジュール管理をしっかりと行い、ゆとりを持った計画を立てることで、理想的な秋の前撮りを実現できるでしょう。

2-3. 夏〈6〜8月〉夕焼けビーチ＆早朝撮影のすすめ

夏の前撮りの最大の魅力は、美しい海や夕焼けを背景にしたロマンチックな撮影です。特に海辺での撮影では、白いドレスと青い海のコントラストが映え、リゾートウェディングのような開放感あふれる写真が撮影できます。また、夏の強い日差しを活かして、明るくエネルギッシュな表情を引き出すことも可能です。

暑さ対策としては、早朝（6〜9時）や夕方（16時以降）の撮影がおすすめ。朝の柔らかい光や夕方のゴールデンタイムは、肌を美しく見せる効果もあります。また、6〜8月は比較的予約が取りやすく、料金もオフシーズン価格になるスタジオが多いため、コストを抑えたいカップルにはメリットが大きいでしょう。

2-4. 冬〈12〜2月〉イルミネーション／スタジオがお得

冬の前撮りには他の季節にはない特別な魅力があります。12月〜2月にかけてのイルミネーションは、ロマンチックで幻想的な背景として大人気。東京駅や恵比寿ガーデンプレイス、汐留カレッタなど、都内各地のイルミネーションスポットでの撮影は、まるで映画のワンシーンのような仕上がりになります。

また、冬は前撮りのオフシーズンにあたるため、料金が安く設定されているスタジオが多く、コストパフォーマンス重視のカップルには大きなメリット。予約も取りやすく、人気のフォトグラファーに依頼できる可能性も高くなります。

屋外撮影では防寒対策が必要ですが、スタジオ撮影なら寒さを気にすることなく、様々な衣装でゆっくりと撮影を楽しめます。また、12〜2月は空気が澄んでいるため、富士山などの遠景も美しく撮影でき、冬ならではの絶景前撮りも可能です。賢く冬を選んで、お得で美しい前撮りを実現してみませんか。

3. 時期別メリット・注意点まとめ

3-1. 気候・ロケーションの撮れ高

季節によって、同じロケーションでも全く異なる表情を見せるのが屋外撮影の醍醐味です。春は桜や菜の花、ツツジなどの花々が彩りを添え、夏は深い緑と青空が開放感を演出。秋は紅葉の赤や黄色が華やかさを、冬は雪景色やイルミネーションが幻想的な雰囲気を作り出します。

特に庭園や公園での撮影では、季節の移ろいが写真の印象を大きく左右します。同じ場所でも春の新緑と秋の紅葉では、まったく異なる作品に仕上がるため、撮影時期の選択は写真のクオリティに直結する重要な要素です。

また、季節によって撮影可能な時間帯も変わります。夏は日照時間が長いため早朝や夕方の撮影がしやすく、冬は日が短いため限られた時間での撮影になります。海辺での撮影なら夏、山や森林なら秋、都市部のライトアップなら冬といったように、ロケーションと季節の相性を理解して選ぶことで、最高の「撮れ高」を期待できるでしょう。

3-2. 衣装映えと体感温度のギャップ

ウェディングドレスや和装は、基本的に季節を問わずに着用する衣装のため、撮影する季節の気候と衣装の機能性にギャップが生じることがあります。真夏の炎天下でのドレス撮影や、真冬の屋外での薄手のドレス撮影は、見た目は美しくても新婦様にとって体力的な負担となる場合があります。

夏の撮影では、汗によるメイク崩れや体調不良のリスクがあるため、撮影時間を短縮したり、こまめに休憩を取ったりする配慮が必要です。一方、冬の撮影では、薄手のドレスでの屋外撮影は短時間に留め、防寒具を用意しておくことが大切です。

ただし、プロのカメラマンとヘアメイクアーティストは、季節ごとの対策に慣れています。夏なら汗に強いメイクや涼しい時間帯での撮影、冬なら暖房設備のある休憩場所や防寒グッズの準備など、快適に撮影できるよう様々な工夫をしてくれるので、過度に心配する必要はありません。

3-3. 費用変動（ハイ＆ローシーズン料金）

多くの撮影スタジオでは、需要の高い春（3〜5月）と秋（9〜11月）をハイシーズン、夏（6〜8月）と冬（12〜2月）をローシーズンとして料金設定を分けています。ハイシーズンとローシーズンの料金差は、一般的に2〜5万円程度で、同じ内容の撮影でも時期によってコストが大きく変わります。

特に土日祝日の料金差は顕著で、春の桜シーズンの土曜日と冬の平日では、10万円以上の差が生じることも。また、人気のロケーション（桜並木、紅葉スポットなど）や有名フォトグラファーの指名料も、繁忙期は高く設定される傾向があります。

コストを抑えたいカップルには、ローシーズンの平日撮影がおすすめです。夏や冬でも、撮影時間帯や場所を工夫することで、春や秋に負けない美しい写真を撮ることができます。予算と希望のバランスを考慮して、最適な撮影時期を選択しましょう。

4. 結婚式スケジュールと前撮りの入れどころ

4-1. 12〜6か月前｜式場・衣装検討と並行

結婚式の12〜6か月前は、式場選びや日程決定と並行して前撮りの検討を始める最適なタイミングです。この時期なら、結婚式の雰囲気や衣装のイメージが固まる前に、前撮りでの衣装も含めてトータルで考えることができます。特に、結婚式では着ない衣装（和装から洋装、またはその逆）での撮影を希望する場合は、早めに計画を立てることで理想の組み合わせが実現できます。

また、この時期に前撮りの予算を確保しておくことで、結婚式の費用との調整もスムーズに進みます。前撮り費用は結婚式費用の5〜10％程度が目安とされており、全体の予算配分を考える上でも重要な要素です。

式場によっては提携の撮影スタジオを紹介してくれることもあり、結婚式の準備と同時進行で進めることで、統一感のあるウェディングフォトを残すことができます。まずは情報収集から始めて、理想の前撮りプランを描いてみましょう。

4-2. 6〜3か月前｜前撮りピーク&招待状制作

結婚式の6〜3か月前は、前撮り撮影のピークタイムです。この時期に撮影を完了させることで、招待状、席次表、ウェルカムボード、プロフィールムービーなど、結婚式当日に使用する様々なアイテムに写真を活用できます。特に招待状は結婚式の2〜3か月前に発送するため、遅くとも4か月前には撮影を済ませておく必要があります。

撮影から写真の納品まで通常2〜3週間、その後デザイン制作に1〜2週間、印刷に1週間程度かかるため、余裕をもったスケジュールが重要です。人気の撮影スタジオは予約が埋まりやすいため、6か月前の時点で複数の候補日を押さえておくことをお勧めします。

また、この時期は結婚式の準備も本格化するため、前撮りの準備に時間を割けなくなる可能性があります。撮影内容やポーズの希望、小物の準備などは事前にリストアップしておき、効率よく撮影を進められるよう準備しておきましょう。

4-3. 3〜1か月前｜駆け込み撮影の段取り術

結婚式の3〜1か月前での前撮りは決して不可能ではありませんが、いくつかの制約があることを理解しておく必要があります。まず、撮影した写真を招待状や印刷物に使用することは時間的に困難ですが、当日のウェルカムボードやSNS投稿、後日の年賀状などには十分活用できます。

この時期の撮影では、スケジュールの柔軟性が重要です。人気の日程やロケーションは既に予約で埋まっている可能性が高いため、平日や朝早い時間帯、悪天候の予備日なども候補に入れて検討する必要があります。また、撮影内容もシンプルにまとめ、衣装選びや小物の準備も最小限に留めることで、短期間での実現が可能になります。

駆け込み撮影のメリットは、結婚式直前の新鮮な気持ちで撮影に臨めることです。結婚式への期待とドキドキ感が写真に自然と表れ、輝くような表情を残すことができるでしょう。諦める前に、まずは撮影スタジオに相談してみることをお勧めします。

4-4. 1週間前〜当日｜写真活用チェックリスト

結婚式の1週間前〜当日は、前撮り写真の活用ラストスパートです。ウェルカムボードへの写真貼り付け、プロフィールムービーの最終編集、受付装飾用の写真プリント、両親への記念品制作など、残された時間でできる活用方法を整理しておきましょう。

当日使用する写真は、A4サイズ以上で印刷する場合は高解像度データが必要です。撮影スタジオから受け取ったデータの解像度を確認し、必要に応じて元データを再度請求することもあります。また、写真の色調やトーンが会場の装飾と調和するかも確認しておくと、統一感のある会場演出が可能です。

結婚式後の活用も忘れずに計画しておきましょう。新居のインテリア、年賀状、SNS投稿、親戚への報告など、前撮り写真は結婚式後も長く活用できる貴重な記念品です。データのバックアップを取り、大切に保管しておくことで、将来にわたって二人の宝物として残し続けることができます。

5. 前撮り準備5ステップ

• ロケーション＆衣装イメージを固める

  「撮影場所と衣装、どっちから決めるのがいいんでしょうか？」前撮り準備を始めるカップルが最初に悩むポイントです。

  前撮りの成功は、ロケーションと衣装の組み合わせで決まると言っても過言ではありません。まずは「どんな写真を残したいか」というイメージを二人で共有することから始めましょう。自然豊かな公園でのナチュラルな写真、歴史ある建物でのクラシカルな写真、都市部での洗練された写真など、目指す雰囲気によって選ぶべきロケーションと衣装が決まってきます。

• スタジオorロケ依頼先を比較→予約

  「撮影スタジオの選び方がわからなくて、何を基準に決めればいいですか？」多くのカップルが抱く疑問です。

  撮影スタジオ選びは、料金だけでなく、撮影スタイル、提供サービス、アフターフォローなど、総合的に判断することが大切です。まずは各スタジオのホームページやSNSで実際の撮影作品を確認し、自分たちの理想に近いテイストかどうかを見極めましょう。

• ヘアメイクリハーサル&小物準備

  「当日初めてのヘアメイクで失敗したらどうしよう...」前撮り当日を心配する新婦様の不安です。

  前撮りでの美しい仕上がりを確実にするためには、事前のヘアメイクリハーサルが効果的です。特に普段とは大きく異なるスタイルを希望する場合や、和装でのメイクを予定している場合は、本番前に一度試しておくことで、当日の不安を解消できます。

• 撮影当日までの体調・美容ケア

  「前撮りまでに肌をきれいにしたいんですが、いつから準備すればいいですか？」美しい写真を望む花嫁様からの相談です。

  撮影当日に最高のコンディションで臨むためには、少なくとも1〜2か月前からの美容ケアがおすすめです。特に肌のケアは即効性が期待できないため、継続的なスキンケアが重要です。

• 納品スケジュール確認＆アイテム制作

  「写真が出来上がったら、どんなアイテムが作れますか？」前撮り後の楽しみを考えるカップルの質問です。

  撮影完了後の写真納品スケジュールと、その後のアイテム制作計画を事前に立てておくことで、前撮り写真を最大限に活用できます。一般的に写真の納品は撮影から2〜3週間後ですが、結婚式で使用予定のアイテムがある場合は、制作期間も含めた逆算スケジュールを組んでおく必要があります。

6. 時期で変わる前撮り費用｜平日割・早撮り特典を賢く使う

6-1. 相場10〜15万円の内訳

前撮りの一般的な相場は10〜15万円程度ですが、この金額に含まれる内容を詳しく見てみましょう。これに土日祝日の追加料金や、ロケーション撮影の場合の出張費、追加衣装代などがプラスされる仕組みです。

6-2. ハイシーズン追加料金と回避策

春（3〜5月）と秋（9〜11月）のハイシーズンでは、基本料金に2〜5万円程度の追加料金が設定されることが一般的です。特に桜の満開時期や紅葉の見頃となる土日祝日は、最も高い料金設定となり、平日のローシーズンと比較すると10万円以上の差が生じることもあります。

7. 季節別おすすめ衣装コーデ集

7-1. 春：パステルドレス×桜

春の桜をバックにした撮影では、桜の淡いピンクと調和する色合いの衣装選びがポイントです。定番の白いウェディングドレスはもちろん美しいのですが、より春らしさを演出するなら、淡いピンク、ソフトイエロー、ライトブルーなどのパステルカラーのドレスがおすすめです。

7-2. 夏：軽やかドレス＆ビーチサンダル

夏の海辺やリゾートロケーションでの撮影では、軽やかで動きやすい衣装が理想的です。重厚なサテンドレスよりも、シフォンやチュールなどの軽やかな素材のドレスを選ぶことで、海風になびく美しいシルエットを演出できます。

7-3. 秋：色打掛×紅葉リンクカラー

秋の紅葉シーズンでの色打掛選びは、背景の紅葉との色の組み合わせがポイントです。赤やオレンジ系の色打掛は紅葉との統一感があり、まるで絵画のような美しい仕上がりになります。

7-4. 冬：ベルベットドレス＆イルミ背景

冬のイルミネーション撮影では、光との相性を考えた衣装選びが重要です。ベルベットやサテンなど、光沢のある素材のドレスは、イルミネーションの光を美しく反射して、幻想的な輝きを演出します。

8. Q&A｜前撮りの時期で迷ったらココをチェック

9. まとめ｜"あなたのベストタイミング"で後悔ない前撮りを

前撮りの最適なタイミングは、お二人の価値観、予算、結婚式の予定、そして何を大切にしたいかによって決まります。招待状に写真を使いたいなら結婚式の5〜6か月前、費用を抑えたいなら夏や冬のオフシーズン、美しい季節感を求めるなら春や秋のハイシーズンといったように、優先順位を明確にすることが大切です。

完璧なタイミングを求めすぎて前撮りの機会を逃してしまうより、「今この瞬間のお二人」を美しく残すことの方が価値があります。どの季節を選んでも、プロのフォトグラファーとヘアメイクアーティストが、その時期ならではの美しさを最大限に引き出します。春の桜、夏の青空、秋の紅葉、冬のイルミネーション、それぞれに特別な魅力があり、どれも素晴らしい思い出になることは間違いありません。